Days 12・・・ |
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反対に、
受け入れてもらえなかったと感じると、少女はとてもとても悲しそうな表情をするのだった。
すべての人に愛してもらえるなんて思っていたんだろうか。
少女がそうして傷ついてしまうと、華奢なからだにもひとつ傷ができた。
僕は少女を抱き寄せてやりたかった。
やわらかな前髪の下の額に口づけて、独りじゃないと言ってあげられたら、と思った。
Days X |
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羽をなくした。
さっきまではえていたのに、たったいままでちゃんとあったのに、
ふと鏡にうつったじぶんを見たら、羽がなくなってた。
けっしておおぞらを自由に自在に飛びまわれるような、丈夫でりっぱな羽じゃなかったんだけど、
それでもちゃんと、せなかに、しろくてあたたかな羽があったんだ。
でもなくしちゃった。
--羽がないってことはさ、 飛べない ってことだよね。
きっとさ、羽は僕をまもってくれようとして、ひとりで飛んでいったんだと思うんだ。
空は広いから、僕はまだこどもだから、飛んでるとまいごになっちゃうからさ。
羽は僕に、ここにいなさいっておしえてくれたんだよね。
ここに僕の探してるものはあるんだよね。
ちゃんとあるんだよね。