Days 3 |
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泣きたかった。
これまで少女は、すぐ泣くんだから、と言われ呆れられてきた。
べつに泣きたくて泣いてるんじゃない。勝手に涙が出てくるんだもん。
でも今は違った。少女は自ら泣きたい、と望んだ。
こんな気持ちを涙にかえて、私の外に逃がしてしまいたい、と。
そうしたらきっと、笑えるようになる。
けれども、泣きたいと思うときほど、少女は泣くことができないのだった。
苦しくて息が詰まりそうで、意識して呼吸をしようとすればするほど、からだは涙も悲しみも飲み込もうとするのだ。
たすけて…!
少女は海に溺れていった。
投稿者 ktzchq | 返信 (0) | トラックバック (0)